お箸をいれるとスッと切れるほど柔らかくて、中までしっかり味が染み込んだ里芋の煮物っておいしいですよね。
でも柔らかく味が染みるまで煮込むと里芋がドロドロに煮崩れするし、かといって見た目がキレイな状態で煮るのをやめると里芋に味がついていないなんてことも…。
この記事では
・里芋の煮物が煮崩れしてしまう原因と対策
・里芋の煮物に味染み込ませる方法
についてをまとめていますので、参考になれば幸いです。
里芋の煮物が煮崩れしてしまう原因と対策
里芋の煮物が煮崩れしてしまう原因は?についてから紹介しますね。
やっぱり味がつくまでと思ってずっと煮込んでいると、煮すぎで煮崩れして里芋がドロドロになってきてしまいます。
長時間煮込むのではなく、里芋に火が通りやすいように下ごしらえをして、煮込むのがポイントですよ。
まず美味しい里芋の煮物を作るには、大きさがほぼ同じの里芋のみを使うほうが作りやすいです。
大きさがバラバラだと火が通るのに差がでてしまうと、火が通りすぎて煮崩れしてしまう里芋がでてきてしまうんですね。
最初から大きさが同じものばかりの里芋を使うか、大きい里芋は他のサトイモと同じぐらいの大きさにカットするといいですよ。
そして里芋は水洗いをして皮を厚くむきます。
皮の内側にある筋が残っていると食感がよくないためです。
その際面取りもしっかりしておきます。
また、面倒でなければ里芋を六角形に剥く「六方剥き」をするといいですよ。
里芋は一度下茹でをしておいて、それから煮物の作り始めはサトイモを油で軽く炒めます。
炒めることで煮崩れしにくくなり、香ばしさも増して更に美味しさがグッと上がります。
そして里芋が重なり過ぎないように平らな鍋を使う事。
里芋が重なると下の方が潰れてしまい易くなり、味も均一に通りにくくなってしまいます。
煮物はかき混ぜたり、ひっくり返したり出来ないので適切な鍋を使うのはとても大事なポイントなんですよ。
あとは火加減、強火を避け煮過ぎないようにします。
弱火でコトコト煮込んでくださいね、ただし長時間煮込むとやはり煮崩れしますので、サトイモに串がスッと通るようになったら味付けをして火を止めてください。
里芋の煮物に味染み込ませる方法
里芋の煮物に味を染み込ませるには?について紹介しますね。
里芋に味をうまく染み込ませるには、下ごしらえが大事です。
厚く皮をむき里芋の表面をなるべく平らにしておくようにすると、火の通りがよくなり味も入りやすくなります。
さらに下茹でしておくとぬめり、アクがなくなり味が染み込みやすくなりますよ。
里芋のぬめり取りのやり方については >>関連記事:「里芋の煮物にぬめりが出ない処理やかゆみがないやり方は?」を参考にしてみてくださいね。
里芋を煮込むときには落とし蓋をします。
落し蓋は、キッチンペーパーやアルミホイルを被せて置いても代用できますよ。
それから里芋の煮物の味付けはあなたの好みで大丈夫なんですが、お醤油だけは里芋が柔らかくなるまでいれないようにしてください。
里芋が固いうちに醤油をいれると、いつまで煮込んでも里芋はやわらかくならないんです。
里芋の中まで火が通っているか確認するには、串を刺してストンと通れば中まで火が通っていますよ。
柔らかくなったら醤油を入れて5分から10分位煮込み、火を止めたら落し蓋をしたままフタをします。
食べるまでは蓋をしたままにしておくと余熱で味がよく染み込みますよ。
里芋に味をよくしみこませるためには一度煮た後に冷ます時間が必要です。
煮物は冷ます事で味がよくしみこみ、よりおいしくなります。
ただ急激に冷やしても意味がないので、常温で時間をかけて冷ましていってくださいね。
私は食べる前にもう一度里芋の煮物に火を入れて温め直しています。
あと裏技的というか、時間短縮できて楽な方法があります。
それは生の里芋を使わずに冷凍の里芋を使うことです。
冷凍することで里芋の繊維が壊れ、味が染みやすくなるんですよ。
生の里芋を自分で下処理をしてから冷凍庫に入れて凍らせてもいいのですが、下処理済みの冷凍里芋もスーパーなどで売っていますので、そちらを使うと手間も省けて楽なのでオススメです。
里芋を煮崩れせずに味を染み込ませるまとめ
里芋を煮崩れせずに味を染み込ませるまとめです。
・里芋の大きさをそろえる
・里芋を下茹でしたら油で一度いためる
・里芋を重ならないように鍋に並べて弱火で煮る
・落とし蓋をして煮込む
・味付けで醤油だけは里芋が柔らかくなるまで入れない
・冷める過程で味が染み込むのでいつまでも煮込み続けない
おいしい里芋の煮物になりますように、この記事が参考になれば幸いです。
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