里芋の煮物ってモチモチねっとりしたあの食感がおいしいですよね。
しかし一緒に煮たはずなのに、ゴリゴリした食感の里芋が混じってることってないですか?
この記事では
・里芋を煮ても固いものがあるのはなぜなのか?
・固い原因は?
・里芋の煮物を柔らかく仕上げるには?
についてをまとめています。
里芋を煮ても固いものがあるのはなぜ?
同じ袋にはいっている同じ時期に買った里芋なのに、どれだけ煮てもかたい里芋があるのはなぜなのか?3つの原因が考えられます。
煮物にして一つ二つ竹串で刺してみたらスッと入るのに、食べ始めてみると妙にかたい里芋が混じってることありますよね。
煮る時間が足りなかった?と思って鍋で煮なおしてみたり、固い里芋だけレンジでチンしたりしても固いまま…。
里芋は同じぐらいの大きさに切っているし、出し汁に浸るように入れて落し蓋もしたのに…
考えられる原因としては
・里芋が寒さにあたって風邪をひいてしまった(芋が風邪を引いた、といいます)
・孫芋に栄養をとられてしまったゴリ芋(ゴジ芋)だった
一つずつ詳しく紹介していきますね
里芋が固い原因はなにがある?
里芋が固い原因として考えられるのは3つ、なのですがそれぞれどんな場合なのか紹介しますね。
まずは「柔らかくなるまえに調味料を入れてしまった」
全体的に固い芋が多いなら、調味料を入れるのが早かったという可能性も考えられます。
解決策としては里芋が柔らかくなるまで出し汁でしっかり茹でてから、調味料をいれるといいですよ。
続いて「里芋が寒さにあたって風邪をひいてしまった」
芋が風邪…?(^ω^) って思うかもですがw
里芋は寒さに弱くて冷えてしまうと赤いポツポツとした斑点が出来てきます、この状態を「芋が風邪をひいた」といいます。
ポリフェノールがアントシアニンになって~~とか難しい話をしても長くなるので、冷えすぎてしまうことで赤い斑点ができる、とザックリした説明になりますが。
この赤くなってしまった部分周辺は、かたくなり食感が悪くなってしまいます。
真冬でも暖房をいれない寒いスーパーだと、里芋が外側からみても赤い点々があることもありますね。
他の食材との兼ね合いとか節電とか色々事情もあるだろうと思うので、まあどうにもできないんですけど;
また買ってきた里芋を冷蔵庫にいれて保管したりすると、同様に赤い点々がでてきます。
食べても問題はないのですが、やはりゲジゲジとした食感になるので、冷蔵庫保管はさけたほうがいいですね。
最後は「孫芋に栄養をとられてしまったゴリ芋(ゴジ芋)だった」
里芋は親芋についている子芋を食べるものですが、子芋に孫芋ができるとそっちに栄養をとられてしまいます。
そうすると子芋がゴリゴリした食感になって、煮ても煮ても柔らかくならない、残念な里芋になってしまうんです。
大体里芋を一袋買って1~3個紛れてるって感じですね。
>>関連記事:「クッキングプロで里芋の煮っころがし!冷凍の簡単レシピを紹介」
調味料と里芋をいっぺんに圧力調理しても、モッチリやわらかな煮っころがしが出来ました。
里芋の煮物を柔らかく仕上げるには?
せっかく里芋を煮るなら、モッチリやわらかなおいしい煮物を食べたいですよね。
里芋の煮物を柔らかく仕上げるために、スーパーで購入するところから煮るところまで、流れにそって説明していきますね。
まず里芋を買う時。
孫芋が出来ていないものを選ぶために、里芋の断面がすくないものを選んでください。
親芋から子芋を折りとるのに断面ができますが、それとはべつに断面ができていたり、えぐったあとがあると孫芋がついていた可能性があります。
また寒さにやられて外側からもわかるほど、皮に赤い斑点ができてしまっている里芋も避けます。
それとは別で里芋の先っぽが赤いものは「赤芽」という種類なので、芋が風邪を引いたのとは別になりますので大丈夫(ちょっと高い里芋です)
保存する時。
すぐに里芋をつかわなくて保管しておく場合は、冷蔵庫にいれないようにします。
里芋を洗って泥を落としてしっかり乾かし、新聞紙にくるんで涼しくて風通しのいいところに置いておくといいですよ。
皮むきの時。
里芋の皮むきのときに赤い点々があれば、その周辺はなるべく切り落としてしまいます。
そして全てではないですが、皮をむくときに妙にかたいものはゴリ芋の可能性があります。
おいしい里芋は包丁もスっと入って、かつモッチモッチしながら皮むきできますが、ゴリ芋のばあい包丁がなかなか進みません。
ホントなんというか「ゴリゴリ…ゴリゴリ…」みたいな。
私はこの時点でもう廃棄してしまってますが、食感が悪くてももったいないなあという場合、なるべく里芋を薄めに切って豚汁とかにいれてしまうといいですよ。
里芋の煮っころがしとかで食べるよりは、薄く切る分ゴジ芋でも食べやすくなります。
ゴジ芋の場合どれだけ長時間煮込んでもあのダメな食感がするので、煮物としてつかわないようにするしかないですね;
でもこれだけ気を付けておけば、モッチリねっとりした柔らかい食感の、おいしい里芋の煮物に仕上がりやすくなりますよ~。
この記事があなたの里芋調理のお役に立てれば幸いです。
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