子供の頃おじいちゃんおばあちゃんに「お盆になったらもう海で泳いだらダメ」と言われたことってありませんか?
日本各地で言い伝えは違うみたいですが、結局のところ「連れていかれるぞ!」というちょっと怖い内容ですよね。
でもお盆に海がダメな理由って、単なる言い伝えなんでしょうか?
お盆になったら海に入ってはいけないのかどうか、この記事にまとめてみました。
お盆に海がダメな理由はなにがある?
お盆ってやたらと、あれやっちゃダメこれやっちゃダメと細かいですが、海で泳ぐのがダメな理由ってなにがあるのでしょうか。
まず一つ目、「お盆になるとクラゲが増える」
クラゲ自体は一年中海にいますが、お盆ぐらいになると幼体から成体へと変わる時期で、クラゲのサイズが大きくなります。
肉眼では見えないような大きさのうちは、クラゲに刺されても気づかないけど、大きなクラゲになると刺されたときに傷みを感じます。
クラゲにも種類が様々いますが、毒をもったクラゲだとものすんごく痛いそうです。
以前フォロワーさんが「クラゲにさされて水ぶくれみたいになってるしめちゃくちゃ痛い」とツイートしてたことがあります(;´・ω・)
しかも痛みもなかなか引かないみたいで、数日間クラゲを恨んでいましたね。
またクラゲの中には、猛毒すぎて最悪な結果に至るケースも…。クラゲにさされた傷みでパニックになって、おぼれたりも怖いです(´・ω・`)
アンドンクラゲ(電気クラゲやイラと呼ばれることも)やカツオノエボシには特に注意が必要です。
二つ目、「波が高くなる」
お盆頃から南の方で発生する台風の影響で波が高くなります、いわゆる「土用波」というやつです。
毎日海を見ているわけではないので、実際ながめてみても波が高いんだかいつも通りなんだかわからないですけども。
過去に働いていた職場では漁師の方と話すことも多かったのですが、やっぱりお盆ぐらいから波が高いとか海が荒れてるとか聞きましたよ。
あと関係ないけど3mぐらいの鮫が船の横を泳いでいったとか…。
そんな鮫がいるような沖まで波にさらわれて、連れていかれたらマジ恐怖ですよね(;’∀’)危なくないサメならまだしも。
また離岸流という、岸から沖への強い流れも、お盆やお盆過ぎぐらいからおきやすくなります。つまり沖まで流されてしまいます。
三つ目、「海水温が下がる」
残暑厳しい年も多いですが、お盆ぐらいから水温も下がってきます。
海水浴をするには適していない水温だと、足がつったり心臓にもよくないですよね。
また海の中って上の方は生暖かさがあるけど、足元のほうはすごく冷たかったりしますよね。
海水の流れによって水温が違うところもあるので、急激な温度変化により体への負担がおおきいです。
お盆の海の言い伝えはどんなものがある?
お盆に海で泳ぐのがダメな理由を紹介してきましたが、おじいちゃんおばあちゃんから聞く言い伝えとはなんだか違いますよね。
各地で諸説ありますが、お盆の13日ですね、迎え盆には海にあるらしい「地獄の釜の蓋が開く」なんて聞いたことありませんか?
この地獄の釜の蓋が開いて、ご先祖様や餓鬼といった霊が出てくると。
そして送り盆の8月16日(地域によって15日だったりします)に霊が帰っていく。
この地獄の釜の蓋が開いているお盆期間に海で泳いでいたりすると、連れていかれるというのがよく聞く言い伝えではないでしょうか。
連れていかれるとか足を引っ張られるとか表現は様々ですが。
子供のころはそう言われると「怖いよう(´・ω・`)」となっていたものです。
ちなみに私は祖母に「お盆過ぎると盆ザメに連れていかれるから海で泳ぐな」と言われていました。
当時は盆ザメ→お盆過ぎから出てくる生き物の鮫と勘違いして「鮫に喰われるからお盆になったらもう海で泳いだらダメなんだ」と思っていましたが、お盆ぐらいからの高い波・土用波のことでした。
おじいちゃんおばあちゃん世代やもっと昔の人からすると、高波にさらわれたり、足がつっておぼれたりを「連れていかれる」としていたのかもしれませんね。
昔からの言い伝えって理屈っぽくないというか…でも経験を元にしている知恵袋みたいな。
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お盆になったら海に入ってはいけない?
海開きからお盆までってあっという間ですよね、出来ればまだまだ泳ぎたい!とか、お盆じゃないと時間がとれないなんていう理由もありますよね。
実際お盆中やお盆過ぎでも海で泳いでいる人というのは、なんだか増えてきている感じもします。
お盆過ぎでも海の家が営業していたり、監視員やライフセイバーがいる海水浴場もありますし。
そういったところではクラゲが大発生していないとか、波が穏やかとか、遊泳を禁止しない理由もあるのだろうなと思います。
波が荒ぶるところだと遊泳禁止になってますしね。
なのでお盆になったら海に入ってはいけないかどうかは、海水浴場によるのではないでしょうか?
私は子供のころ、友人と友人の親が見守る中お盆過ぎに海で泳いだことがあるのですが、頭の上から波がザッパンザッパンくるので、すぐに泳ぐのをやめました(-_-;)
子供のひざ下ぐらいの水深のところにいましたが、とにかく波が高いんですよね、それにやっぱり水温も低くてすぐに寒くなってきたし。
夏になれば海水浴客でにぎわうのですが、お盆を期にパッタリと客足が途絶えているのも、ちゃんと理由があるんだろうなあと思います。
今と昔では色々と事情も違いますが参考になれば幸いです。
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