秋のお彼岸が近づくと、いっせいに彼岸花が咲き始めますね
全国各地に彼岸花の名所がありますが、名所ではなくても田んぼのあぜ道にも彼岸花って咲き乱れますよね
なんでだろう?
と、ちょっと不思議じゃないですか?
この記事では田んぼのあぜ道に彼岸花が沢山咲いているのはなぜなのか、彼岸花を植える理由はについてをまとめています
田んぼのあぜ道に彼岸花が沢山さいているのはどうして?
田んぼのあぜ道ってなぜか彼岸花がたくさん咲いていますよね、しかも土手いっぱいに咲き乱れているじゃないですか
どこからか種が飛んできて繁殖力が高いのかと思いきや、彼岸花って種では増えないそうです
球根が自然と増えていく分球をするんですよ、人の手を加えるなら球根を手で分ける株分けをしたりもするそうです
そして元々の彼岸花は、自然と生えてきたのではなく、田んぼの持ち主が意図的に植えているんです
それもあぜ道いっぱいになるように沢山!なぜ彼岸花なのか、にも理由があるんですよ
理由をザっと紹介すると
- ネズミよけ
- モグラよけ
- 土留
- 飢饉にそなえて
ひとつずつ書いていきますね
彼岸花を植える理由は何があるの?
彼岸花を田んぼのあぜ道に植える理由は諸説あります
・まず一つ目
田んぼで育てている稲を狙ってやってくるネズミよけという説
ネズミはなんでも食べますからねえ…なぜ彼岸花がネズミよけになるのかというと、彼岸花が持つ毒に理由があります
彼岸花は茎の部分も球根も根っこも毒があって、人間も動物もたべると当たってしまうんです
量が多ければ最悪な結果に至ることもあるので、あなたも気を付けてくださいね
・二つ目
ネズミ除けに似たものですが、モグラよけの説
モグラって土中で生活していますよね、そして土の中を掘って進んでいくので土の中に穴があきます
そうなると土の強度が弱くなり、田んぼの水が流れだしてしまったりするんですね
ですのでモグラが田んぼに穴を掘らないように、彼岸花(というか毒)で避けているんです
・三つ目
田んぼの畦道の斜面の部分(法面)の土留のためという説
彼岸花の球根が土の外に出てしまっても、根っこが球根を土の中に引っ張って自力で土の中に戻ります
そのため彼岸花の根はシワがよっているのですが、それが土留になるんだとか
植物によって根っこの強さって全然違いますからね~、彼岸花はあぜ道の強化につかわれるぐらい強いんでしょうね
・四つ目
これは大昔の話なので実際のところどうなのか?…ですが
毒をもっている彼岸花ではありますが、水溶性の毒なため、水にさらして毒抜きをすれば球根をたべることが出来るそうです
ただし何日もかかるしちゃんと毒が消えてないこともあったりするけど、飢饉のときには彼岸花の球根をたべていたという説もあります
あ、念のため、水溶性の毒だから水にさらせば~といっても、なんだか手順もいるみたいなのであえて食べようとはしないでくださいね
現代では彼岸花を畦道に植える理由としては考えにくいので、すごーく昔の話、ですね
・個人的には
最後は言い伝えとかそういうのではなく、単なる個人的な考えなんですけど
収穫前の黄金色になってきている稲穂と赤い曼殊沙華の組み合わせ、あの風景が美しいからあぜ道に彼岸花が咲いていると思わず見とれてしまうんですよね
彼岸花の茎の緑も真っ赤な花も鮮やかで、青空の下の風景もいいですが夕日の逆光の中の田んぼと彼岸花の組み合わせも素敵ですよ~
ノスタルジックな感じが
そういう「景観がいいから」って理由もあってもいいのになっていうw
田んぼのあぜ道に彼岸花まとめ
秋のお彼岸の時期になると、田んぼのあぜ道は稲と彼岸花のコントラストが素晴らしいですよね~~~
私も子供のころ、実家の目の前に田んぼが広がっていて、あぜ道いっぱいに彼岸花が咲いていました
年々本数が減ってるんですよねえ?
親や祖母には「彼岸花は毒があるから触ったらいけない」と教えられていたので、だったらなんでわざわざ毒のある花を田んぼの畦道に植えるんだろうと不思議でした
数百万本の彼岸花が咲く名所も日本にありますしね、田んぼのあぜ道に彼岸花が咲いていたら、少し足をとめて眺めてみてくださいね
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