たっぷり入ってお値打ちになっているバーベキュー用の牛肉って、焼いて食べてみるとかたくてちょっとガッカリ…なことありませんか?
「やっぱり安いやつはね~;」と納得ではあるものの、できれば柔らかくておいしい牛肉をバーベキューで食べたいですよね。
しかもなるべく安く!w
この記事ではバーベキュー用に売っている、安いけどなんか硬いお肉をやわらかくするための下ごしらえや漬け込みレシピ、焼き方のコツについてまとめていますので、参考にしてみてくださいね。
バーベキューの牛肉を柔らかくするには?
バーベキューの牛肉を柔らかくするには、
・下ごしらえ
・漬け込みタレ
・焼き過ぎない
以上3つのポイントがあります。
バーベキューだととくに火加減の調節が難しくなりますから、肉自体の下準備をしっかりと済ませておきましょう。
まず試してみてほしい下ごしらえのやり方から紹介していきますね。
バーベキュー牛肉の下ごしらえのやり方
バーベキューで食べる牛肉の下ごしらえ、早い話が筋切ですね。
安くてもスライスの肉でも結局は、肉にある噛みきれない部分・筋(すじ)が肉を硬い…と思わせるので、この肉にある繊維を断ち切れば良いわけです。
よく見てみると肉には繊維が筋として流れているので、その筋を包丁で切ります。
牛肉の筋がある向きと垂直の方向に包丁で軽く線を入れてから焼くとお肉を柔らかく美味しく焼くことができます。
包丁で筋を切っておき、下ごしらえをちゃんとすることによって、安い牛肉でも柔らかく美味しく食べられるようになりますよ。
筋を斜めに切ってから焼くことによって、口にしたときの食感がかなり変わります。
細かく切れば切るほど柔らかくなるので、やりすぎではと思うくらいでも大丈夫。
しっかりと筋切しておけば噛みやすい牛肉になりますよ。
塊肉の場合は包丁の裏側を使って肉を叩いてスジを切り、脂身の部分に切り込みを入れ、また厚い牛肉は隠し包丁といっていくつも切り込みを入れておくことで牛肉が柔らかくなります。
また包丁以外にも筋切する方法はあります。
フォーク
特別な道具を用意しなくても、肉の表面に何箇所もフォークで穴を開けましょう。
フォークで牛肉を刺しまくる、これでもかと刺しまくります。
生の状態で穴だらけのように見えても、焼いたらほぼわかりません。
厚さが数cmあるような塊のお肉ですと、表面、裏面だけでなく横も穴をあけるとよいです。
何十回と刺すことになり、作業が単調になるので怪我にはご注意ください。
焼いた時に肉が縮んでしまわないように、タンパク質が熱凝固した時に形に柔軟性が出るようにしておく事が大切です。
キッチンばさみ
キッチンばさみや万能ナイフなどが便利です。
他の用途にも使えるだけでなく、簡単に牛肉の筋にも切り込みを入れることができます。
切り込みを入れて焼くと、筋が残っていても火が通り柔らかくなり、食べやすくなります。
専用の道具
牛肉を道具を使って柔らかくする方法は一般的には筋切り、叩く、千枚刺やフォークでブスッと刺す古典式な方法があります。
これでもいけますがもし準備が可能であれば、ミートハンマーや専用の棒を使って叩くとより型崩れせずに柔らかくすることができます。
トムと●ェリーでお馴染みのミートローラーあたりはお手軽でお薦めですよ。
どちらにしろ叩きすぎ注意です。
ミートハンマーは肉をなるべく広げて、叩くだけで筋切りが比較的容易にできます。
バーベキューなので子供といっしょという場合には、ちょっとしたお手伝いとして、一緒に作業してもいいのではないかと思います。
バーベキューの牛肉漬け込みレシピ
使うお肉の部位や質によっては、紹介した下ごしらえだけで大丈夫だったりします。
しかし「メガパック」的な安くて買いやすいバーベキューの牛肉だと、さらにタレに漬け込んだほうが柔らかくておいしい仕上がりになるんですよね。
バーベキューの牛肉を漬け込みするレシピも紹介していきますね。
レシピといっても分量などは適当で大丈夫なので、どれも簡単にできますよ。
分量の目安としてはお肉全体に漬け込みタレがいきわたればOKです。
調味料やタレ
焼く前の段階で塩コショウをしておくのは基本となってきますが、柔らかく仕上げたいのであれば、酒と一緒にビニール袋に入れて一定時間放置しておくのがいいです。
お酒はビールやワイン、日本酒、みりんなどどれでもOK。
アルコールが肉自体に充分に行き渡っていれば、うま味も増しますし焼いたときに硬くなりにくいですよ。
他にはジッパー付きの袋に、お好みの焼き肉のタレとチューブのにんにくを入れ、よく揉んで振ってから20分ほど放置してください。
焼き肉のタレとにんにくの量はお好みですが、少しの量でも最初にしっかり揉み込んでしまえばかなり柔らかくなります。
またはとてもお手軽な方法ですと、牛肉をヨーグルトやコーラ、市販の焼肉のタレのみに漬けるだけでも、いくらか牛肉が柔らかくなります。
野菜
タマネギスライスかすりおろしと一緒に牛肉をビニール袋にいれて、冷蔵庫で最低1時間ほど寝かすと柔らかくなります。
時間がある場合は前日の夜から仕込んでおくと、より柔らかさが増してタマネギの甘みもお肉にしみこんで美味しくなりますよ。
別の方法だとマイタケに漬け込むと柔らかくなります。
バーベキュー前日、マイタケをみじん切りにしたものを、少し切れ目を入れておいたお肉にまんべんなくのせて、密閉できる保存袋になるべく空気を抜いて入れてください。
バーベキュー当日はマイタケをある程度保存袋の中で落としてから焼きます。
マイタケの酵素によってお肉が柔らかくなるようですね。
フルーツ
肉を柔らかくするタンパク質分解酵素を多量に含む、パイナップルやパパイヤなど南国フルーツを、肉にサンドしてジッパー付きのポリ袋に入れて付けます。
缶詰めのフルーツでは酵素の力は足りないので、安い肉でも柔らかくする為に生のパイナップルなどをつかってください。
フルーツをザク切りにしたらあとはお好みのタレと肉、フルーツを合わせてしっかりと休ませてから焼くと、柔らかいお肉になりますよ。
他にもキゥイフルーツやリンゴが安くて手軽です。
牛肉に漬け込む時は、フルーツをスライスするかすりおろすして、味を付けて30分ほど付けて置きます。
酵素の力で固めの牛肉でも柔らかくなります。
漬け込みに使わず余ったフルーツは、そのまま食べることもできるのでデザートにもつかえますね。
補足としてよく冷蔵庫に置いて一晩とかいいますが、冷やしすぎると酵素の働きが悪くなるものも多いので注意です。
夏ならクーラーボックスに前日から入れて温度調整、冷やしすぎないのがおすすめ。
またできるだけ袋の空気を抜いて真空に近い状態を作ってあげると、肉と漬け込み用の材料がより密着し味がしみこみやすくなります。
BBQの当日に仕込む場合は、上記に加えて袋の上から揉む作業を追加すればよいです。
バーベキューの肉の焼き方
牛肉は焼けばやくほど硬くなって食べにくくなってしまいます。
また表面が焦げてしまわないように、火の強いところは始めは避けるのがよいです。
強い火力だと、どうしても表面が焦げたり肉が縮んでしまったりという事が起こりがちなんですよね。
とくにタレなどに漬け込んだお肉は、タレに含まれる糖分が焦げやすいので火が強いとあっというまに真っ黒になります;
火加減そのものそれ自体を調節するのは難しいので、肉を焼く時の火元との食材との距離を調節する事で、肉にあたる火力を調節するというのが簡単な方法かなと思います。
そのため、起きた火をトングなどで場所を移動させ、火加減を調整します。
炭の量を段階的にわけておいておいて、強火・中火・弱火の場所をそれぞれつくっておくと、焼けたものから弱火のほうへ移動させられるので、コゲを防ぎやすくなりますよ。
じっくり火を通した後に軽く表面をあぶるように火の強いところに移動させて、軽く焦げ目をつけるような焼き方をすれば、BBQ用の安い牛肉でも中までしっかり熱の通ったおいしくて柔らかいお肉が焼けます。
しかしバーベキューの火はどうしても火加減が難しいので、薄いお肉であれば鉄板を使って焼くことをおすすめします。
またはアルミホイルを用意して余熱で火を通す、これが一番楽なのでおすすめですね。
塊肉の場合は表面が色が変わる程度に焼き目をつけたあとに火から上げてアルミホイルで包んでしばらく置いておくと、余熱で中までゆっくり火が通りやわらかく仕上がります。
大きな塊の牛肉は表面に焦げ目がついたらアルミホイルなどに包み、そのまま放置しておくと予熱で火が通りますよ。
バーベキューで牛肉を焼くときには牛肉の避難場所、火力のこないところを作ることで焼いたお肉を休ませることも大切です。
牛肉は焼いてすぐに切ると肉汁が出てしまい旨味か逃げてしまうので、焼いたお肉を休ませるだけで柔らかい美味しい牛肉になります。
バーベキューで柔らかくておいしい牛肉にするためのまとめ
バーベキューで柔らかくておいしい牛肉にするためのまとめです。
・バーベキューの牛肉は下ごしらえで筋切をする
・漬け込みタレをつかうとさらに柔らかくておいしい牛肉になる
・焼きすぎると牛肉はかたくなるので火加減に注意
おいしくて楽しいバーベキューになりますように、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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